AI Overviews表示率は今どのくらい?最新調査データと変化の傾向を解説

公開: 更新: 著者: 株式会社ドキドキ

AI Overviewsの表示率は調査によって幅があるものの、2026年7月時点の実測調査では対象クエリの76.9%で出現したと報告されており、多くの検索領域で表示が常態化しつつある(出典: prtimes.jp)。一方で2025年の別調査では6月に77%でピークを迎えた後、7月から10月にかけて48%から34%へ減少したとの報告もあり(出典: webtan.impress.co.jp)、時期や調査対象によって数値は大きく変動する。本記事では複数の調査データを整理し、表示率の傾向とその読み方を解説する。

AI Overviews表示率とは何か?

AI Overviews表示率とは、あるキーワード群で検索した際にGoogleの検索結果画面にAI Overviews(AI概要)が表示される割合を指す指標である。例えば100件のキーワードで検索し、40件でAI Overviewsが表示されれば表示率は40%となる。

この指標は「自社サイトが引用される割合(引用率・出典率)」とは別物である点に注意が必要だ。表示率はAI Overviewsという機能自体が出現するかどうかを測るものであり、そこに自社サイトのリンクが含まれるかは別途測定する必要がある。

なお、AI Overviewsは検索結果ページの上部に要約を表示する機能であり、対話形式で検索できる「AIモード」とは異なる機能である。AIモードは専用のタブやモードとして提供されるのに対し、AI Overviewsは通常の検索結果画面に統合される点が特徴である。

AI Overviews表示率は現在どのくらい?最新の調査データは?

AI Overviews表示率は調査によって幅があるが、2026年7月に実施されたItera社の調査(30ジャンル・1,459クエリ対象)では出現率が76.9%(1,122件)に達し、調査対象の30ジャンルすべてで出現率が50%を超えたと報告されている(出典: prtimes.jp)。

一方、2025年の別調査では、AI Overviewsの表示率が2025年上半期に段階的に上昇し、6月に77%でピークを迎えた後、7月から10月にかけて48%から34%へ減少したとの報告もある(出典: webtan.impress.co.jp)。両者は調査対象キーワードや調査手法が異なるため単純比較はできないが、時期によって数値が大きく変動しうることを示している。

また、問題解決型のクエリに限定した調査では表示率が約74%に達するとの報告もあり(出典: seohacks.net)、対象クエリの種類によっても数値の差が大きい。総じて、AI Overviewsの表示率は「一定の水準に固定されているものではなく、時期・対象領域によって変動する指標」として捉える必要がある。

AI Overviews表示率はどのように調査するのか?

AI Overviews表示率の調査は、対象キーワードのリストを用意し、それぞれの検索結果画面でAI Overviewsの有無を記録する作業が基本となる。具体的な手順は、①調査対象キーワードを検索意図別(情報収集型・比較検討型・取引型など)に分類する、②ログアウト状態・同一地域など同一条件で検索を実行する、③AI Overviewsの表示有無と、表示された場合の引用元サイトを記録する、という流れが一般的である。

手動での確認は工数がかかるため、キーワードの表示状況を定期的にモニタリングするツールを用いる方法も広く使われている。ツールを使う場合も、調査対象キーワードの選定基準・サンプル数・調査日時によって結果の数値は変動するため、調査条件を明示した上で数値を扱うことが重要である。

2026年7月のItera社の調査では30ジャンル・1,459クエリという規模でサンプルを取っており(出典: prtimes.jp)、業界横断で傾向を見る場合はある程度の母数と業種の広がりを確保することが結果の信頼性を左右する。

AI Overviewsが表示されやすいキーワードの特徴は?

AI Overviewsは、定義や手順を尋ねる情報収集型・問題解決型のキーワードで表示されやすい傾向がある。「〜のやり方」「〜の違い」といった問題解決型クエリでは表示率が約74%に達するとの報告があり(出典: seohacks.net)、要約による回答提示がユーザーの検索意図に合致しやすいためと考えられる。

一方、特定の企業名やサービス名そのものを検索するナビゲーショナル型のキーワードや、価格比較・在庫確認など購入直前の取引型キーワードは、公式サイトや比較サイトへの直接誘導が優先されやすく、AI Overviewsが表示されにくいと一般に考えられている。

また、医療・金融など専門性や信頼性が特に重視される分野(いわゆるYMYL領域)では、情報の正確性が問われやすいため表示の可否が慎重に判断される傾向があるとされる。ただし、Itera社の2026年7月調査では調査した30ジャンルすべてで出現率が50%を超えており(出典: prtimes.jp)、YMYL領域を含め幅広いジャンルで表示自体は一般化しつつあると見られる。

AI Overviewsが表示されるとCTR・ゼロクリック検索はどう変わるのか?

AI Overviewsが表示されると、自然検索結果のクリック率(CTR)は低下する傾向が複数の調査で報告されている。Seer Interactiveの調査では、AI Overviews表示クエリでオーガニックCTRが1.76%から0.61%へ約61%減少したと報告され(出典: shwat.jp)、Ahrefsの調査でもAI Overviewsが存在する場合、検索1位のCTRは平均34.5%減少すると報告されている(出典: shwat.jp)。2026年7月のAhrefs社の実測調査では、情報収集型キーワードでAI Overview表示時の検索1位CTRは日本で9.0%にとどまり、非表示時の予測値と比べて約62.7%減少したとされる(出典: prtimes.jp)。

ゼロクリック検索、すなわちAI Overviewsや検索結果ページの情報のみで検索行動を終える割合も無視できない水準に達している。2025年10月にマクロミルが実施した調査(全国10代〜60代男女9,278名対象)では、この割合が全体で63.2%、10代では73.6%に上ったと報告されている(出典: webtan.impress.co.jp)。一方でAI Overviews上のリンクをクリックする頻度が「時々ある・よくある」と答えた割合も54.2%あり(出典: webtan.impress.co.jp)、要約を見た上でさらにリンク先を確認する行動も一定数存在することがわかる。

表示率調査の結果を読み解く際に注意すべき点は?

表示率調査の結果を読み解く際は、数値が調査条件によって大きく変動する前提を踏まえる必要がある。検索を行う地域、アカウントのログイン状態、検索履歴、調査を実施した日時によって同じキーワードでもAI Overviewsの表示・非表示が変わることが知られており、2025年の調査でも6月の77%から10月にかけて34%まで減少するなど(出典: webtan.impress.co.jp)、短期間で数値が大きく動く実例が確認されている。

そのため、他社や他媒体が公表している表示率の数値をそのまま自社の状況にあてはめて判断するのは避けたほうがよい。調査対象のキーワードリスト、サンプル数、調査時期が異なれば、算出される表示率も異なる数値になる。

加えて、表示率だけでなく「表示された場合に自社サイトが引用されるか」「引用された場合にクリックにつながるか」までを一連の指標としてセットで追うことが望ましい。表示率が高い領域でも自社が引用されずCTRだけが下がるケースもあり得るため、表示率単体の増減に一喜一憂せず、引用率・実際の流入数の変化とあわせて継続的にモニタリングすることが、AI検索時代のコンテンツ戦略を見直す上で実務的に重要な視点となる。

参考情報

この記事は次の情報源を参考に、2026年8月時点の情報で作成しています。

・サイバーエージェント GEOラボ、AI Overviewの利用率に関するユーザー調査を実施 | 株式会社サイバーエージェント(cyberagent.co.jp) ・AI Overviewsの登場でどう変わった? 10代は7割超が「ゼロクリック検索」【サイバーエージェント調べ】 | Web担当者Forum(webtan.impress.co.jp) ・AI Overviewsとは?SEOへの影響やAI検索時代のLLMO対策について解説 | シュワット株式会社(shwat.jp) ・AI Overviewの出現率は76.9%、調査した30ジャンルすべてで50%超。Itera、1,459クエリの実測に基づく「2026年7月 LLMOトレンドレポート」(全23頁)を無料公開 | 株式会社Iteraのプレスリリース(prtimes.jp) ・AI Overviewsとは?最新動向や自サイトが参照される方法を解説(seohacks.net)

よくある質問

Q. AI Overviewsは検索全体のどのくらいの割合で表示されているのか?

調査によって数値は異なるが、2026年7月のItera社の調査(30ジャンル・1,459クエリ)では出現率が76.9%と報告されている(出典: prtimes.jp)。一方、2025年の別調査では6月に77%でピークを迎えた後、10月には34%まで低下したとの報告もあり(出典: webtan.impress.co.jp)、時期や対象領域によって数値は大きく変動する。

Q. AI Overviewsが表示されるとクリック率(CTR)はどれくらい下がるのか?

複数の調査で自然検索のCTR低下が報告されている。Seer InteractiveはオーガニックCTRが1.76%から0.61%へ約61%減少したと報告し(出典: shwat.jp)、Ahrefsは検索1位のCTRが平均34.5%減少すると報告している(出典: shwat.jp)。2026年7月のAhrefs社の実測調査では、情報収集型キーワードで日本の検索1位CTRが9.0%(非表示時予測比▲62.7%)にとどまったとされる(出典: prtimes.jp)。

Q. ゼロクリック検索は実際どのくらい増えているのか?

2025年10月にマクロミルが実施した調査(全国10代〜60代男女9,278名対象)では、AI Overviewsや検索結果ページの情報のみで検索行動を終える割合が全体で63.2%、10代では73.6%に達したと報告されている(出典: webtan.impress.co.jp)。若年層ほどこの傾向が強い点が特徴である。

Q. AI Overviewsが表示されやすい検索キーワードにはどんな特徴があるのか?

「〜のやり方」「〜の違い」といった問題解決型・情報収集型のキーワードで表示されやすい傾向があり、こうしたクエリでは表示率が約74%に達するとの報告がある(出典: seohacks.net)。一方、企業名検索などのナビゲーショナル型や取引型キーワードは表示されにくいとされる。

Q. AI Overviews表示率と自社サイトの引用率は同じ指標か?

異なる指標である。表示率はAI Overviewsという機能自体が検索結果に出現する割合を指し、引用率はその中で自社サイトが出典として使われる割合を指す。表示率が高い領域でも自社が引用されるとは限らないため、両方を分けて確認する必要がある。

Q. 表示率調査の結果はどのくらいの頻度で見直すべきか?

AI Overviewsの表示率は短期間でも大きく変動することが確認されており、2025年には6月の77%から10月には34%まで低下した例もある(出典: webtan.impress.co.jp)。一度の調査結果を固定的に扱わず、継続的に観測して傾向の変化を追うことが望ましい。