【2026年最新調査】日本のAI検索利用率はどれくらい?生成AI検索行動の変化を解説

公開: 更新: 著者: 株式会社ドキドキ

日本のAI検索利用率は、調査主体や「利用」の定義によって10%未満から約51%まで幅があるが、2025年から2026年にかけていずれの調査でも急増している点は共通している。例えばImpress web担の調査ではAI検索利用率が2025年3月の10%未満から同年11月に約30%へ約3.5倍に増加し、総務省調査では生成AI利用経験率が2023年度の9.1%から2024年度に26.7%へ約3倍に伸びた。本記事では複数の調査結果を出典とともに並べ、単純比較できない理由と、そこから読み取れる実務的な示唆を整理する。

日本のAI検索・生成AI利用率は実際どれくらいなのか?

日本のAI検索・生成AI利用率は、調査によって数値が大きく異なるものの、2025〜2026年にかけて急増している点はほぼすべての調査で一致している。Impress web担の調査では、AI検索の利用率が2025年3月時点で10%未満だったのに対し、8か月後の2025年11月には約30%まで増加し、約3.5倍に伸びた(出典: webtan.impress.co.jp)。総務省の調査では、生成AI全般の個人利用経験率が2023年度の9.1%から2024年度には26.7%となり、約3倍に増加している(出典: soumu.go.jp)。

NTTドコモ モバイル社会研究所の調査では、生成AI利用率が2025年2月の27%から2026年2月には51%とほぼ倍増し、初めて過半数に達した(出典: moba-ken.jp)。一方、サイバーエージェントGEOラボの調査では、日常の検索行動の中で生成AIを利用する割合は全世代で21.3%とされている(出典: netshop.impress.co.jp)。これらの数値差は、「AI検索」と「生成AI全般」のどちらを対象にしているか、調査時期がいつかによって生じており、単一の数値だけで日本全体の実態を語ることはできない。

なぜ調査機関によって利用率の数値がこれほど異なるのか?

調査機関によって数値が異なる主な理由は、調査対象の年齢層・母集団の規模、「利用」の定義、実施時期の3点が調査ごとに異なるためである。例えば「AI検索の利用経験がある」と「検索行動の中で日常的に生成AIを使っている」は問いの立て方が異なり、前者の方が数値は高く出やすい。また総務省調査のように毎年度実施される定点調査と、民間企業が数か月おきに実施するアンケート調査では、対象期間中の普及スピードの違いがそのまま数値差として現れる。

利用の「継続性」を測る調査も存在する。GEOラボの調査では、検索エンジンの代替として生成AIを利用した経験があるユーザーのうち70.5%が「現在も生成AIを利用している」と回答し、そのうち30.1%が「検索エンジンから生成AIへの切り替わりの度合いは半分以上」と回答している(出典: netshop.impress.co.jp)。一度使った利用者の多くが使い続けている一方、完全に切り替えたと答える層は限られており、「利用経験率」と「実際の利用比重」は別の指標として区別して読む必要がある。

年代別でAI検索の利用状況はどう違うのか?

年代別では若年層ほど生成AI・AI検索の利用経験率が高い傾向が、公的調査・民間調査の両方で確認されている。総務省の2024年度調査によると、生成AI利用経験率は20歳代で44.7%と最も高く、30歳代23.8%、40歳代29.6%、50歳代19.9%、60歳代15.5%となっており、20歳代と40歳代が他の年代より高い水準にある(出典: soumu.go.jp)。

検索行動に限定した調査でも同様の傾向がみられる。GEOラボの調査では、10代の検索行動においてChatGPTの利用率が42.9%となり、「Yahoo! JAPAN」の31.7%を上回った(出典: netshop.impress.co.jp)。これは、10代の一部の検索行動においてChatGPTが既存の検索サービスを利用頻度の面で上回っていることを示す事例であり、若年層ほど検索の入口が従来の検索エンジンからAIチャットへ移行しやすいことを示唆している。ただし世代間の差は調査ごとに幅があり、40歳代のように20歳代に次ぐ高さを示す調査もあるため、「若年層ほど高い」という単純な序列だけで判断しない方が良い。

ChatGPTとGoogleのAIモードではどちらが使われている?ゼロクリックサーチの実態は?

知名度の面では、ChatGPTが約7割で首位を維持している(出典: webtan.impress.co.jp)。一方でGoogleのAIモードは2025年9月に日本でリリースされてから約2か月という短期間で2位に急伸しており、後発ながら急速に認知を広げている(出典: webtan.impress.co.jp)。この結果は、検索エンジンに統合された形のAI機能が、単体のAIチャットサービスとは異なる速度で普及する可能性を示している。

ゼロクリックサーチについても、実態を示すデータが出てきている。AI検索利用者のうち22.1%が、Google・Yahoo!などの従来型検索について「検索機会が減った」と回答しており(出典: webtan.impress.co.jp)、検索結果画面の回答だけでWebサイトへの訪問なしに用件が完結する行動を自覚しているユーザーは全体の23.9%に上る(出典: webtan.impress.co.jp)。約4人に1人がゼロクリックサーチを自覚している状況は、コンテンツ制作者にとって、検索結果からのクリックだけを成果指標とする従来型のSEO評価が実態を捉えにくくなっていることを意味する。

日本のAI検索普及は海外と比べて遅れているのか?データをどう活用すべきか?

国際比較の観点では、日本の生成AI利用経験率は主要国と比べて低い水準にある。総務省の2024年度調査によると、日本の生成AI利用経験率26.7%に対し、米国68.8%、中国81.2%、ドイツ59.2%となっており、いずれも日本を大きく上回っている(出典: soumu.go.jp)。この差が「日本の普及が遅れている」ことを直接意味するかは、各国の調査対象や設問設計が異なるため厳密な比較には注意が必要だが、少なくとも日本が主要国の中で低い水準からの急成長フェーズにあることは複数の調査結果と整合する。

こうしたデータを実務で活用する際は、単一調査の数値を鵜呑みにせず、複数調査に共通する傾向を重視するべきである。具体的には、(1)2025年以降の急増傾向、(2)若年層での利用率の高さ、(3)ゼロクリックサーチの拡大という3点は複数の調査で共通して示されている。自社サイトへの実際の影響を知りたい場合は、業界全体の利用率よりも、自社のアクセスログでChatGPTやPerplexityなどからのリファラを確認する方が直接的な判断材料になる。

参考情報

この記事は次の情報源を参考に、2026年8月時点の情報で作成しています。

・AI検索利用率が8か月で3.5倍に急増。「AI検索白書2026」が明かす検索行動の変化 | Web担当者Forum(webtan.impress.co.jp) ・�����ȁb�ߘa7�N�� ���ʐM�����b�l�ɂ�����AI���p�̌���(soumu.go.jp) ・AI検索の利用統計【2026年最新】国内データで見る普及率と実態 – AI検索パートナーズ(ai-search.techsuite.co.jp) ・【ライフスタイル】生成AI利用率、過半数に。1年で急増(2026年4月6日)(moba-ken.jp) ・生成AI利用ユーザーの3割、「検索エンジンから生成AIへの切り替わりの度合いは半分以上」【サイバーエージェントのGEO研究組織の調査】 | ネットショップ担当者フォーラム(netshop.impress.co.jp)

よくある質問

Q. 日本のAI検索・生成AI利用率は実際どれくらいなのか?

調査によって10%未満〜約51%まで幅がある。Impress web担の調査ではAI検索利用率が2025年3月の10%未満から2025年11月に約30%へ増加し(出典: webtan.impress.co.jp)、モバイル社会研究所の調査では生成AI利用率が2025年2月の27%から2026年2月に51%へ増加した(出典: moba-ken.jp)。いずれの調査でも急増傾向は共通している。

Q. なぜ調査機関によって利用率の数値がこれほど異なるのか?

調査対象の年齢層や母集団の規模、「利用」の定義(利用経験があるか、日常的に使っているか)、実施時期が調査ごとに異なるためである。同じ「利用率」という言葉でも指している内容が異なるため、複数調査を並べて単純比較することはできない。

Q. 年代別でAI検索の利用状況はどう違うのか?

総務省の2024年度調査では、生成AI利用経験率は20歳代44.7%、30歳代23.8%、40歳代29.6%、50歳代19.9%、60歳代15.5%となっている(出典: soumu.go.jp)。また10代の検索行動ではChatGPTの利用率(42.9%)が「Yahoo! JAPAN」(31.7%)を上回るとの調査もある(出典: netshop.impress.co.jp)。

Q. ChatGPTとGoogleのAIモードではどちらがよく使われているのか?

知名度ではChatGPTが約7割で首位を維持しているが、Google AIモードは2025年9月の日本リリースから約2か月で2位に急伸している(出典: webtan.impress.co.jp)。後発のGoogle AIモードが短期間で認知を広げている点が特徴である。

Q. ゼロクリックサーチとは何か、どのくらいの人が経験しているのか?

検索結果画面の回答だけでWebサイトへの訪問なしに用件が完結する検索行動を指す。AI検索利用者のうち23.9%がこの行動を自覚しており、22.1%が従来型検索の「検索機会が減った」と回答している(出典: webtan.impress.co.jp)。

Q. 日本のAI検索普及は海外と比べて遅れているのか?

総務省の2024年度調査によると、日本の生成AI利用経験率は26.7%で、米国68.8%、中国81.2%、ドイツ59.2%といずれも日本を上回っている(出典: soumu.go.jp)。調査設計の違いに注意は必要だが、日本は低い水準から急成長している段階にあると考えられる。