ブライダル上位101社と下位214社の差はどこにあったか|33.1点の内訳

公開: 更新: 著者: 株式会社ドキドキ

ブライダル916社のうち、B評価(70点以上)は101社で平均74.0点、D・E評価(50点未満)は214社で平均40.9点だった。差は33.1点である。この差がどこで生まれているかをカテゴリ別に分解すると、最も開いているのは構造化データ(14.5点対5.4点)と引用されやすさ(9.8点対1.3点)で、最も開いていないのはAIクローラーアクセス(17.2点対14.6点)だった。誰でも取れる項目では差がつかず、手を入れた会社だけが取れる項目で差がついている。

3つの評価帯の全体像

916社をスコア帯で分けると次のようになる。

B評価(70点以上): 101社、平均74.0点 C評価(50〜69点): 601社、平均58.8点 D・E評価(50点未満): 214社、平均40.9点

A評価(85点以上)は0社だった。上位群と下位群の差は33.1点で、100点満点のスコアの3分の1にあたる。

同じ業界、同じ商材、同じ検索需要を相手にしていながら、AI検索から見た可読性にはこれだけの開きがある。以下では、この33.1点がどのカテゴリで生まれているかを分解する。

カテゴリ別に33.1点を分解する

各評価帯のカテゴリ別平均は次のとおりだった。括弧内は満点である。

AIクローラーアクセス(20点満点) B評価 17.2 / C評価 15.9 / D・E評価 14.6 → 差2.6

コンテンツ構造(25点満点) B評価 19.3 / C評価 17.5 / D・E評価 12.4 → 差6.9

構造化データ・メタ情報(15点満点) B評価 14.5 / C評価 9.8 / D・E評価 5.4 → 差9.1

E-E-A-T(20点満点) B評価 13.2 / C評価 10.7 / D・E評価 7.2 → 差6.0

引用されやすさ(20点満点) B評価 9.8 / C評価 5.0 / D・E評価 1.3 → 差8.5

絶対値で最も開いているのは構造化データの9.1点、次いで引用されやすさの8.5点である。この2つで33.1点のうち17.6点、実に53%を占める。

満点に対する比率で見ると差はさらに際立つ。構造化データは満点の61%分、引用されやすさは満点の43%分の開きがある。

最も差がつかないのはAIクローラーアクセス

逆に注目すべきは、AIクローラーアクセスの差が2.6点しかないことである。20点満点に対して13%の開きにすぎない。

このカテゴリの内訳を見ると理由がわかる。meta robotsの適切な設定は99.8%、AIボットのブロックをしていない割合は99.1%と、ほぼ全社が合格している。つまりこの2項目は、特別な作業をしていなくても通る。

差がつくのは同じカテゴリ内のsitemap.xml(78.2%)とllms.txt(10.4%)である。実際、評価帯別のsitemap.xml設置率はB評価99.0%、C評価84.2%、D・E評価51.4%、llms.txtはそれぞれ29.7%、10.3%、1.4%だった。

何もしなくても取れる点数では差がつかない。この構造は他のカテゴリにも共通しており、たとえば段落の長さ(94.4%)やセマンティックHTML(84.4%)のような、CMSの標準機能で満たされる項目は上位下位を問わず高い。

下位214社に共通していること

D・E評価214社の特徴を整理すると、次の3点に集約される。

第一に、sitemap.xmlの未設置が約半数(設置率51.4%)。AI以前に、通常の検索エンジンに対するインデックスの前提が欠けている。

第二に、構造化データが5.4点(15点満点、36%)。JSON-LDもOGPも実装されていないサイトが多く、title・descriptionの最適化も不十分である。この層は制作から時間が経っているか、簡易なサイト作成ツールで構築されている可能性が高い。

第三に、引用されやすさが1.3点(20点満点、6.5%)。ほぼ全員が0点か1項目のみの取得である。

重要なのは、この3点がいずれも「難しい施策ができていない」のではなく「基本的な設定が抜けている」種類の欠落だという点だ。下位群にとって必要なのは高度なLLMO施策ではなく、sitemap.xmlの生成とメタ情報の整備という、通常のWeb制作の範囲の作業である。

上位101社でも取れていないものは何か?

上位群を見ると、平均74.0点のうち構造化データは14.5点(15点満点、97%)とほぼ満点に近い。AIクローラーアクセスも17.2点(86%)、コンテンツ構造19.3点(77%)である。

一方で引用されやすさは9.8点(20点満点、49%)、E-E-A-Tは13.2点(20点満点、66%)にとどまる。業界の先頭集団でも、この2つは半分から3分の2しか取れていない。

これがA評価が0社である理由でもある。85点に到達するには引用されやすさで15点以上が必要になるが、916社中で15点以上を取ったサイトはごくわずかで、満点は1社のみだった。

つまりブライダル業界では、技術的な実装で到達できる上限に先頭集団がすでに近づいており、そこから先はコンテンツの書き方でしか伸びない段階に入っている。上位群にとっての次の一手も、下位群と同じく引用されやすさである。到達している水準が違うだけで、伸びしろの所在は共通している。

調査方法と留意点

2026年7月28日から31日にかけて、国内のブライダル事業者916社のトップページを取得し、5カテゴリ・22項目で機械的に判定した。評価帯はスコアに基づく機械的な区分であり、A評価85点以上、B評価70点以上、C評価50点以上、D評価30点以上、E評価30点未満としている。

留意点として、評価対象はトップページ1ページである。下層に充実したコンテンツを持つサイトは実力より低く評価される可能性がある。また、本調査は引用されるための前提条件の充足度を測るものであり、実際にAIに引用された実績を測定したものではない。

スコア帯の区分は同一時点のスナップショットであり、各社の取り組みの経緯や意図は反映していない。

よくある質問

Q. 33.1点の差はどこで生まれていますか?

構造化データで9.1点、引用されやすさで8.5点、コンテンツ構造で6.9点、E-E-A-Tで6.0点、AIクローラーアクセスで2.6点です。構造化データと引用されやすさの2つで全体の53%を占めます。

Q. 下位214社はまず何をすべきですか?

sitemap.xmlの設置です。下位群の設置率は51.4%で約半数が未設置でした。次にtitle・descriptionとOGP、JSON-LDの整備です。いずれも高度なLLMO施策ではなく、通常のWeb制作の範囲に含まれる作業です。

Q. AIクローラーアクセスで差がつかないのはなぜですか?

このカテゴリの主要項目であるmeta robots設定(99.8%)とAIボット非ブロック(99.1%)は、特別な作業をしなくても通るためです。同カテゴリ内でもsitemap.xmlとllms.txtでは大きな差が出ています。

Q. 上位企業はもう対策が完了しているのですか?

していません。B評価101社でも引用されやすさは20点満点で9.8点(49%)、E-E-A-Tは13.2点(66%)にとどまります。A評価(85点以上)は916社中0社でした。先頭集団も、技術実装で到達できる範囲を超えた先には進んでいません。

Q. 自社がどの帯にいるか調べられますか?

AIOプレスのLLMO診断(LLMO診断)で、本調査と同じ5カテゴリ・22項目のスコアとカテゴリ別内訳が確認できます。総合点だけでなくカテゴリ別の値を本記事の3つの帯と比較すると、どこで差がついているかを特定できます。